ぼくのお月様を守って

 1972年の月食の晩、カンボジア軍は月を食べると信じられているリーホウ(Reahou)という伝説の蛙の化け物を打ち倒すべく一大作戦を決行した。
 まさに月を呑み込まんとしている怪物に対し勇猛なる兵士たちは天空に向かって猛然と砲撃を敢行、その猛攻の前に数時間後怪物はついに遁走、めでたくお月様は無事怪物の魔の手から救出された。
 おかげでお月様は今日も地球を周回し続けているのであるが、どういうわけかこの輝かしい勝利を他国は黙殺し続けている。崇高なる作戦に身を捧げた2名の死者と50名あまりの負傷者の為にも、この偉業は世に知ろしめされるべきなのであるが。国際政治のしがらみの犠牲となった名もなき兵士たちに献杯。

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