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1618年、ボヘミア王に時の皇帝マティアスの甥フェルデナント(のち神聖ローマ皇帝フェルデナント2世となる)が選出された。彼は熱心な旧教徒であり、早速この地の新教弾圧をより苛烈なものした。かねてから弾圧に苦しんでいた新教徒たちはとうとう反乱を起こし、かつてヨハン・フスを輩出した首都プラハでは二人の神聖ローマ皇帝代官が高窓から突き落とされた。俗に言う三十年戦争の勃発である。 ところでこの突き落とされた代官たち、神のご加護か怪我一つしなかった。新教徒たちは自分たちの正しさに疑問を抱いたことだろう。これを神の啓示として反乱を止めれば良かったのだが、残念なことに彼らはそうしなかった。その後ボヘミアの反乱軍はプラハを見下ろすヴァイセンベルク山の戦いで完敗、主だったメンバーは全て処刑された。しかも不幸はそれにとどまらず、事態が終息しかける度に各国の介入を呼び、結局30年かけてドイツ全土をすっかり荒廃させてしまった。最終的には新教側、というか黒幕のフランス(ちなみに旧教国)が勝つのだが、最初の審判に従っていれば良かったとしか思えてならない。 |