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ククリヒメ 菊理媛(くくりひめ)。日本の女神。キクリヒメと読むこともあり、別名を白山媛(シラヤマヒメ)と言う。加賀の霊峰白山の女神とされる。 黄泉比良坂でイザナギとイザナミが言い争った際に登場し、両者の仲を調停した。 白山信仰は日本各地に広まっているが、ククリヒメそのものは古事記には登場せず、日本書紀においても登場はわずかに一ヶ所だけであり、その正体は杳として知れない。シラヤマヒメとしてのククリヒメは朝鮮の山の女神である高句麗媛が原形であるらしく、古い時代の白山神は別の神格であったらしい。白山神そのものはオオヤマツミと同一とする説もあるが、白山神自体も外来神だった疑いがある。 ククリヒメの原形は祖霊信仰における巫女(霊媒)ではないかと考えられているが、外来の農耕神であるとする説も存在している。ククリヒメをイザナギの母とする文献も存在するが信頼性に乏しい。 後代においては縁結びの神とされた他、厄払いの神としても信仰された。イザナミと同一視されることもある。日本各地に存在するいわゆるお菊さん伝説との関連は不明である。 |
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ハリティー 鬼子母神。仏教における母子の守護神。音訳による別名を謌梨帝母(かりていも)という。子安観音の名を持つこともある。サンスクリットの原名ハリティー(Hariti)は「奪う者」を意味する。 500人(一説には1000人)の子を持つ夜叉(ヤクシニー)であり、数多い子供を養うため他人の子をさらって食物にしていた。ブッダによって末子のピャンカラ(愛奴)を隠され、諭されて仏教に帰依し、子供の守護神となった。その後は人肉の代わりに吉祥果(柘榴)を食べるようになったという。 元々はヒンドゥーの地母神で、富の神クヴェーラ(仏教に入って毘沙門天となる)の母あるいは妻とされていた。 |
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アシラト カナーンの太女神。その名Athirat(ただしAsherah、Aethra 等その表記は一定しない)は「宇宙の法」を意味する古代ペルシャ語ashaに由来すると考えられている。 大神エルの妻にして天界の女王。「生命の木」を象徴する生命の女神であり、”海の貴婦人”の称号を持つ神々の母である。 しばしば同一視される娘の女神アシュタルテと同じく、起源的にはバビロニアの太女神イシュタルと同一と推察されるが、その役割は母系社会的な王権保証や豊穣神的側面に限定されており、より古い形での関連を匂わせる。エジプトの女神イシスの原形アシェシュとは同一であるかも知れない。古代にはユダヤでも原YHVHの妻として信仰されていた疑いがある。 |
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ヴェスタ ローマの太女神。炉の火を司る女神であり、家庭の守護神である。その名Vestaの原義ははっきりしないが、古くは「火」を意味したとする説もある。ギリシャの同じく炉の火の女神であるヘスティアとは同一視されている。 ローマにおいては国家を守護する女神として永遠の炎の中に住むと考えられ、パラディオンと呼ばれる聖所に燈されたその火(これはローマ人の祖アーエネイスが落城したトロイより持ち帰った火であるとされた)は6人の巫女によって守られた。ただしこの火自体は元々パラスと呼ばれる両性具有神を祭ったものであったらしい。この神は後に家畜の女神パレースおよびパラティヌス丘の守護女神パラートゥア(両者はしばしば同一視される)としてヴェスタの従属神格となっている。このパラス神をギリシャの男根神パラスと同一とみる向きもあるがその正体ははっきりしない。火を守る6人の巫女は元々は聖娼であったとする説もある。 古い時代にはヴェスタはラテン人の母祖神であり、魔術や予言も司る運命の女神でもあった。ラレースやペナーテスといったローマの祖霊神群もヴェスタに従属する存在であった。ただし都市成立以前には重要な女神ではなかったとする説や、火の神ヴルカヌスの妻で神格化された火であったする説もある。ヴェスタの聖獣はロバであり、パレスチナのロバ神パレスとも関係づけられた。ただしこれには前出のパラス神との類似の点も疑われる。 |
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ヘケト 出産を司るエジプトの女神。蛙頭あるいは蛙身の神とされる。その名Heketは賢女を意味するヘク(heq)という古代の称号に由来すると推察されている。 イシスがホルスを出産する際にその手助けをした。 しばしばトート神の従者とされ、時にその妻とされることもあった。後には陶工の神クヌムの配偶神とされ、さらにクヌムが大地神ゲブと同一視されるにつれてゲブの妻である天空神ヌートとも同一視されるようになった。さらには魔術の女神としての性格も備えるようになり、ヘケトの名は後にギリシャに伝わってヘカーテとなったとする説もある。 |