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イシュタル バビロニアの太女神。Ishtarとは「星」の意。地母神としての性格が強いが他にも軍神、美神、光明神等のおよそあらゆる属性を持ち、それを表す多数の様々な称号を持つ。別名にはミリッタ、ハル、アシュラ、マリ・アンナ等がある。バビロニアでは金星をその象徴としていた。シュメールの太女神イナンナとは同一の存在で、イシュタルはイナンナのアッカド名である。。 天空神アヌ(一説には月神シン)の娘とされ、姉は冥界の女王エレシュキガルである。夫あるいは愛人として穀物神タムズを持つ。アッシリアにおいては主神アッシュールの配偶神とされ、軍神としても崇められた。地母神ゆえに性的に奔放であり、バビロニアに聖娼の風習を生むが、それは後代にユダヤ教徒らの非難を呼ぶことになる。 元々の起源はウルク市の土着女神であり、古くは主神アヌ(神、あるいは天)の配偶神であったと考えられるが、やがて信仰でアヌを圧倒し有力神となった。バビロニア統一後はその他の女神を吸収してバビロニア民族の母神となり、母系社会における王の権力を保証する存在となったと考えられる。聖婚の習慣はその名残であろう。この女神の影響は周辺各地域に及び、カナーンでアシュタルテ、小アジアでアフロディーテあるいはアルテミス、ペルシャでアナーヒーターといった女神に派生している。 |
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アマテラス 天照大御神(あまてらすおおみかみ)。日本の太陽神にして主神。皇室の祖神でもあり、伊勢神宮の内陣に鎮座するとされる。 イザナギが根の国(黄泉)から脱出し、沐浴した時にその左眼から生まれたとされるが、より古い時代にはイザナギを父としてとイザナミから生まれたとされていた。弟の月神ツクヨミ、暴風神スサノオと合わせて三貴士と呼ばれる。生誕後にイザナギによって高天原の主に推戴された。処女神であるがスサノオのと誓約(ウケヒ)によりアメノオシホミミら5柱の子神を得る。このアメノオシホミミの子が天孫降臨を行うニニギノミコトである。 古い時代には大日靈貴(おおひるめむち)と呼ばれており、男性神であった太陽神に仕える巫女が原形であった疑いがある。皇室の祖神も元々はタカミムスビだったらしい。本地垂迹説においては大日如来の顕現とされている。 |
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ラクシュミ ヒンドゥーの女神。ヴィシュヌの神妃で蓮の華に象徴される豊穣と母性の女神。ラクシュミ(Lakshimi)の名は「幸運」の意であり幸運の女神でもあるが、アラクシュミ(不運)の相も持ち、チャンチャラー(移り気な者)の別名を持つ。その他の別名にはローカーマーター(世界の母)、ジャラディジャ(海より生まれし者)、パドマー(紅蓮花)等がある。 元々は聖仙ブリグの娘として生まれたが、呪いを避けるため乳海に隠れ、アムリタ生成の際に再誕してヴィシュヌの神妃となった。ヴィシュヌの化身(アヴァタール)に連れ添って自身も化身として出現する。 仏教に入ると吉祥天として美と富の女神となり、毘沙門天(多聞天)の妻とされる様になった。しばしば弁財天とも同一視される。 |
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ウルド 北欧の運命の女神。ノルニル(単数形をノルン)と呼ばれる運命の三女神の長女で「過去」を司る。姉妹は「現在」を司るベルダンティと「未来」を司るスクルド。ウルド(Urd)は「大地」あるいは「運命」の意だが古くは「編む者」を意味したらしい。 元々はエルダ、ウィルド等の別名を持つ太女神にして叡智の女神であり、死と沈黙の女神であった。ノルニルはウルドの三相が分化したものと推察される。 |
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ニンフルサグ シュメールの地母神。その名Ninhursagは「死者に命を与えるもの」を意味する。粘土から人間を創造した人類の母神であり、しばしば聖なる雌牛の姿で象徴される。 神々の父アンの子であり、兄は暴風神エンリル、弟は水神エンキである。古くはエンキと配偶されていたらしいが、後代には本来のエンリルの妻ニンリルを吸収してエンリルの妻ともされたようである。バビロニア時代にはデル市土着の女神カディと同一視され、ヘビの女神ラマシュトゥになったらしい。 |
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ニケ 勝利を司るギリシャの女神。その名ニケ(Nike)は「支配」あるいは「勝利」を意味する。起源はかなり古く戦女神的存在であったらしい。後代になって女神アテナに吸収されてその従属神格となる。 冥界を流れるスティクス川から生まれたとされ、息子に男根神パラスがいる。このパラスは古代においてアテナの配偶神であったらしいが完全に吸収され、女神アテナの添名パラスとして残るのみとなっている。ただしこの辺は諸説あり真相は定かではない。 ローマに入ってからは勝利の女神ヴィクトリアとして信仰を集めている。翼をもったその姿は後にキリスト教において天使のイメージの原型となった。 |
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フレイア 北欧の地母神。美と愛の女神であり、さらには魔術の女神でもあった。元々は太女神で、その名フレイア(Freya)は「女主人」を意味する。別名にヴァナディース「ヴァン神族の母」、ゲルド「大地」等があり、兄にして配偶神である豊穣神フレイと一対を成す。Fridayすなわち金曜日はフレイとフレイアの日を意味した。 海神ニヨルドの娘であり、オーディンらアース神族ではなく南方のヴァン神族の出身で、両族の和睦の際に人質としてアース神族に迎えられた。新エッダにおいてはフレイヤの夫は陽光神オードとされている。 古代においてはヴァン神族の母祖神にして主神であったと考えられる。父神とされるニヨルドも古くはフレイと同一の神だったらしい。オーディンの妻フリッカとしばしば同一視された他、月神マナや冥界の女王ヘルとも同一視された。ローマ人はフレイアをヴィーナス(アフロディーテ)と同一視していた。ヨーロッパの魔女神ボルボにもフレイアの影響があると思われる。 |
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アメノウズメ 天宇受賣命(あめのうずめのみこと)。日本の神楽と舞踏の女神。 スサノオの横暴な振る舞いに絶望したアマテラスが天岩戸に隠れてしまった際、岩戸の前で踊り、アマテラスの気を引いて岩戸を開ける契機を作った。後の天孫降臨の際にはサルタヒコを懐柔し、先導させている。その後サルタヒコの妻となったともされている。 この女神にまつわるエピソードには何かしら性的な要素が関係しており、愛の女神としての側面も持っていたのかも知れない。原形は鎮魂帰神を行う巫女であったと考えられ、猿女一族の氏神とされている。 |
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ブリーイッド 正しくはブリーギットか? ケルトの太女神。ブリーギット(Brigitte)という名は「偉大なる者」を意味する。別名をダヌーあるいはダーナと言い、ダヌー神族の母祖神である。ただし説によっては両者は区別される(その場合ブリーイッドはダヌーの娘とされることが多い)こともある。火(すなわち竃の火)を司る女神で、また学問、詩、医術、工芸などの神でもあった。 ダーナ神族の大神ダグザの娘であり、冬を追い払い春をもたらす女神として崇められた。しばしば同名の三姉妹と解されることがあり、また一時ダーナ神族の王となったブレスの妻とする説もある。軍神的な性格も持ち、ブリーイッドの率いる戦士達はブリガンティの名で呼ばれた。ブリトン人(Brigantes)の名も女神ブリーイッドにちなむ名である。スラブではデニッツァ(「最も偉大なる女神」)という名で呼ばれていたらしい。 古くは三相の月の女神にして運命の女神であったらしい。父神のダグザも元々は夫であった。その起源はヒンドゥーの天の川の女神ダヌと同一であるかも知れない。ダヌは「川」を意味し、ドナウ、ドン、ドニエプルといったヨーロッパの河川の名に影響が見られる。ブリテン島にはブリーイッドの名にちなむ河川が幾つか存在している。 ローマ人はブリーイッドをヴェヌスと同一視していた。ブリーイッドは後にキリスト教にも取り入れられて聖ブリジッドとなり、アイルランドではしばしば聖母マリアと同一視された。アイルランドの守護聖人聖パトリックの母あるいは花嫁とされることもあった。 |
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スセリヒメ 須勢理毘売(すせりひめ)。日本の女神。根の国(黄泉)の王女である。 スサノオの娘でオオクニヌシに恋し、スサノオから試練を与えられたオオクニヌシを助け、ついには共に地上へと逃げ出す。その後スサノオに認められてオオクニヌシと結婚し、オオクニヌシは出雲の王となる。後にオオクニヌシの妃の一人であったヤガミヒメを追い出している。 |